医療お役立ちコラム

歯磨き粉はコンビニで買えても、目薬は買えない

2018/07/01

歯磨き粉も目薬も、毎日の生活で使うものです。

ただ、歯磨き粉はコンビニで買うことができますが、目薬はコンビニでは買えません(薬局併設のコンビニには売っています)。

その差は何でしょうか?

それは、医薬品かどうか、です。

一般的に、歯磨き粉のパッケージには「医薬部外品」と書かれていますが、目薬のパッケージには「第2類医薬品」または「第3類医薬品」と書かれています(一部、異なるものもあります)。

医薬部外品とは、効果・効能が認められた成分が一定濃度含まれているものの、人体に対する作用が穏やかなもの。「薬用歯磨き粉」「歯周病ケア」などと書かれていると、医薬品のように感じるかもしれませんが、“医薬品に準ずるもの”という位置づけです。

治療のためというより、予防のためのものと考えていただければいいと思います。

医薬品の種類

では、第2類医薬品、第3類医薬品とは何でしょうか。

医薬品のなかにも、種類があります。まず、医薬品は「医療用医薬品」と「一般用医薬品」の大きく2つに分けられます。

医療用医薬品とは、基本的に医師の処方せんが必要な薬。

一般用医薬品は、医師の処方せんなしに薬局やドラッグストアで購入可能な薬です。「Over the Counter=カウンター越しに販売できる医薬品」という意味で、「OTC医薬品」とも呼ばれます。

そして、一般用医薬品(OTC医薬品)は、そのリスクに応じて次の4つに分類されています。

  • 要指導医薬品
    医療用医薬品から一般用医薬品に変わったばかりの薬のこと。より注意が必要なので、自由に手に取ることができないところに並べてあり、販売の際は薬剤師による対面での指導と書面での情報提供が義務づけられています。
  • 第1類医薬品
    一般用医薬品のなかでもよりリスクが高いものなので、薬剤師からの指導と文書での情報提供が義務づけられています。
  • 第2類医薬品
    薬剤師または登録販売者から購入することができ、情報提供は努力義務になっています。
  • 第3類医薬品
    薬剤師または登録販売者から購入することができ、情報提供に法的義務はありません。

どの分類かによって、情報提供の義務の有り無しは異なりますが、いずれも、「相談を受けたら対応すること」は販売者に義務づけられています。ですから、気になることがあったら積極的に聞きましょう。

薬剤師、登録販売者がいるか

ところで、「登録販売者」とは、どんな人なのでしょうか。

一般用医薬品(OTC医薬品)のなかでも第2類医薬品と第3類医薬品の販売を行える資格、またはその資格をもった人のことです。年に1回都道府県が行う登録販売者試験に合格し、都道府県知事の登録を受けると、登録販売者として働くことができます。

ただし、薬剤師とは異なり、調剤や第1類医薬品の販売は行えません。

ちなみに、登録販売者試験の受験資格は特にありません。誰でも試験を受けることができます。

さて、冒頭の話に戻ると、一般的に医薬部外品にあたる歯磨き粉はコンビニやスーパーマーケットなどの一般の小売店でも売られていますが、第2類医薬品または第3類医薬品にあたる目薬の販売は、薬剤師または登録販売者が対応しなければいけません。そのため、目薬はコンビニやスーパーマーケットなどの一般の小売店では基本的に売られていないのです。