医療お役立ちコラム

薬のきほん① 薬の“形”には意味がある

2017/09/01

今回から、「薬のきほん」についてお伝えしていきます。
今回のテーマは、薬の“形”です。

薬には、いろいろな形があるということ、みなさんもご存知だと思います。
内用薬(口から投与する薬)だけでも、「液剤」「散剤」「顆粒剤」「錠剤」「カプセル剤」などがあります。

  • 液剤……液状の薬。お子さん用の薬に多いです
  • 散剤……粉末状の薬、いわゆる粉薬です
  • 顆粒剤……散剤を顆粒にした薬。散剤よりも飛び散りにくく、飲み込みやすい
  • 錠剤……成分を圧縮成形したもの。有効成分をそのまま錠剤の形にした「素錠」、苦みなどを感じさせないように糖分で覆った「糖衣錠」、唾液で溶け、水なしで飲める「OD錠(口腔内崩壊錠)」、少しずつ溶けていき、薬の効果が持続するように設計された「徐放錠」などがあります
  • カプセル剤……粉末や顆粒状、液状などの薬をカプセルに入れたもの。

それぞれの形には意味があります。
薬の作用の仕方(作用してほしいところで作用するように)や効果があらわれるまでの時間、薬の服用のしやすさなどを考えて、その形に設計されています。たとえば、効果があらわれるまでの時間は、液剤が最も早く、次が散剤、顆粒剤、そしてカプセル剤、錠剤という順番です。
そのほか、カプセル剤は、苦みなどの味や臭いを隠して飲みやすくしたり、光に弱い薬を守ったりするメリットがあります。また、粉末のまま飲み込むと消化管を傷める可能性があるときにカプセルにしているということもありますので、カプセル剤は必ずそのまま服用してください。

ただ、処方された薬が飲みにくい、苦手というときには、一度、ご相談ください。同じ成分で、異なる形のものがある場合もあります。また、服薬用のゼリーなどもありますし、飲み方のコツなどもアドバイスさせていただきます。