医療お役立ちコラム

新型コロナ予防にも花粉症予防にもよいこと

2020/03/01

新型コロナウイルス感染症のニュースが日々飛び交っていますが、花粉症の人にとっては、すでに花粉の飛散も気になっているのではないでしょうか。

そこで、新型コロナウイルス対策と花粉症対策、両方に共通することをお伝えします。

やっぱり手洗い・うがい

まず、手洗い・うがいは、付着したウイルスを洗い流す意味でも、花粉を洗い流す意味でも、やっぱり大切です。

外出先から帰宅した際は、手洗い・うがい、できれば洗顔も行いましょう。

マスクでガード

ウイルスと花粉は、大きさが違います。

コロナウイルスの大きさは0.1マイクロメートルで、花粉は、スギ花粉の場合で30~40マイクロメートルほど。ウイルスは花粉よりもかなり小さいのです。

だから、花粉はマスクである程度ガードすることができますが(吸い込む花粉の量を3分の1から6分の1に減らすことができると言われています)、コロナウイルスはマスクの網目をかいくぐることができます。

でも、咳やくしゃみによる飛沫感染がコロナウイルスの感染経路のひとつ。マスクをすることで、飛沫の飛び散りを防ぐことができます。

マスクがない場合には、ガーゼやハンカチ、タオルなどで口元をおさえるだけでも飛沫を防ぐことができます。ただし、素手でおさえないように。おさえた手にウイルスがつけば、その手で触ったものにウイルスが付着し、接触感染の原因になります。

コンタクトよりもメガネを

それから、メガネも有用です。

花粉症の人は、この時期はメガネをする人も多いのではないでしょうか。

一般のメガネでも、メガネをかけない場合と比べて、目に入る花粉の量は40%減少し、ふちに防御カバーのついた花粉症用のメガネをかけると65%減少すると言われています(環境省「花粉症環境保健マニュアル2019」より)。

また、新型コロナウイルス対策という意味でも、飛沫感染を防ぐ、ウイルスのついた手で目をさわらないようにするためにメガネをかけることは有用です。

コンタクトレンズの場合、どうしても目をさわる頻度が増えるので、普段はコンタクトレンズ派の人も、この時期はメガネを使ってみてはどうでしょうか。

室内の換気は?

新型コロナウイルス対策という意味では、なるべく換気をすることが大事です。

日本環境感染学会がとりまとめた「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項」でも、「日中はできるだけ換気する」ことが推奨されています。

ただし、花粉のことを考えると、窓を開ければ花粉が入ってきてしまいます。

ある実験で、花粉の最盛期にマンションで1時間の換気をしたところ、1,000万個もの花粉が屋内に入ってきたそうです。

新型コロナウイルス対策という意味では換気は大切ですが、花粉のことを考えると大きく窓は開けにくいもの。ですから、空気の入れ替えをするときには、窓は少し開けてレースのカーテンをすることで花粉の流入を減らし、なおかつ、掃除もセットで行うといいでしょう。

そのほか、そもそもウイルスや花粉をガードするには外出や人が集まるイベントへの参加を控えること、正常な免疫機能を保つには十分に睡眠をとる、規則正しい生活を心がけるといったことも大切ですね。

参考

●環境省『花粉症環境保健マニュアル2019』
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/2019_full.pdf

●日本環境感染学会『新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項』http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/dokyokazoku-chuijikou.pdf