医療お役立ちコラム

国がすすめる“薬局のかかり方”とは

2020/04/01

世の中は、新型コロナウイルス感染症のニュース一色ですね。国内でもじわじわと感染者数が増え、移動自粛要請も出され、いつもの生活を送れない日々が続いている方も多いと思います。
今回の新型コロナでは、“医療機関のかかり方”についてもいろいろな議論が繰り広げられていますよね。
新型コロナウイルス感染症に関連してではありませんが、4月1日には2年に1度の診療報酬改定が行われ、薬局に関する費用やルールも一部変更になりました。ここでは、“薬局のかかり方”に関連する改定内容をご紹介します。

同じ薬局に行くと「薬剤服用歴管理指導料」が安くなる

まず、薬局で薬を受け取るときに、薬剤師から処方された薬についての説明やジェネリック医薬品についての情報、服薬状況や残薬の確認など、必要な指導を受けた場合にかかる「薬剤服用歴管理指導料」の点数が変わりました。
これまでは、「調剤基本料1」の薬局にお薬手帳をもって“6か月以内”に再度の来局をした場合の薬剤服用歴管理指導料は41点、それ以外は53点となっていました。
今回の改定では、調剤基本料1の薬局に限らず、すべての薬局で、お薬手帳をもって“3か月以内”に再度来局した場合には点数(費用)が低くなるというルールになりました。

具体的には、次のとおりです。
●お薬手帳をもって3か月以内に同じ薬局に行った場合の薬剤服用歴管理指導料は43点
●お薬手帳がない、または3か月以内の再度の来局ではない場合は57点

つまり、3か月以内であれば、同じ薬局にお薬手帳を持って行ったほうが安くなりますよ、ということです。
また、薬剤服用歴管理指導料の要件に、「患者さんが日常的に利用する薬局があれば、その名称を手帳に記載するよう患者さんに促すこと」という規定が追加されました。

複数の処方せんをまとめて出すと「調剤基本料」が安くなる

薬剤師が処方せんに基づいて調剤を行うことにかかる「調剤基本料」では、複数の医療機関の処方せんをまとめて同じ薬局にもっていって調剤してもらった場合、2枚目以降の処方せんにかかる調剤基本料が「所定点数の100分の80」になります。

たとえば、AクリニックとBクリニックでそれぞれ薬を処方してもらったときに、Aクリニックの処方せんはAクリニックの近くの薬局で、Bクリニックの処方せんはBクリニックの近くの薬局で、とばらばらに出すよりも、ひとつの薬局にまとめて出すほうが、調剤基本料が安くなるということです。

なぜ同じ薬局の利用をすすめるのか?

薬剤服用歴管理指導料と調剤基本料に関する改定を紹介しましたが、なぜ、このような改定が行われたのでしょうか。いずれも国の伝えたいメッセージは同じです。
いろいろな薬局を利用するのではなく、なるべく同じ薬局を利用するようにしてください、ということです。

では、なぜ同じ薬局を利用してほしいのかと言うと、そのほうが重複投薬や残薬の解消につながるからです。患者さんにとっても、いつもの薬局、いつもの薬剤師のほうが、気になることを気軽に相談しやすいのではないでしょうか。
ほんの少しの差かもしれませんが、経済的なメリットもありますので、今回の改定を機に、私たちメトロファーマシーを“いつもの薬局(かかりつけ薬局)”としてご利用いただければ幸いです。