医療お役立ちコラム

オンライン診療の場合、薬は?

2021/02/01

新型コロナウイルス感染症が蔓延するなか、気になる症状があっても病院やクリニックの受診をためらうことがあるかもしれません。そうしたときに、一つの選択肢となるのが、オンライン診療です。

オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどを利用して診察を受ける方法のこと。わざわざ通院しなくても自宅にいながら(自宅に限らず好きな場所から)診察が受けられるので、とても便利です。新型コロナの流行を受けて時限的に規制が緩和されたこともあり、オンライン診療を取り入れる病院、クリニックも増えています。

ところで、このオンライン診療の場合、薬の処方はどうなるのでしょうか?

オンライン診療でもらえる薬は何日分?

まず、オンライン診療でも薬を出してもらうことは可能です。

たとえば、高血圧や糖尿病などの慢性的な病気でふだんから薬を飲んでいる方は多いですよね。そうした方が、かかりつけ医から、ふだん服用している薬をいつもどおりに処方してもらう、というのはもちろん問題ありません。

ただ、オンライン診療の場合、いくつか制限があります。

ひとつは、初診の場合です。今回の新型コロナの流行を受けた時限的な扱いとして、初診でのオンライン診療も認められていますが、初診の患者さんで、診療録(カルテ)などで基礎疾患の情報が把握できない場合は、「処方日数は7日間を上限」と決められています。

つまり、初診でオンライン診療を利用した場合、原則、薬は7日分まで、ということです。

オンライン診療では出せない薬も

薬の種類によっては、オンライン診療では出せないものもあります。

たとえば、「麻薬や向精神薬」は、初診からオンライン診療を利用する場合には、処方してもらうことはできません。向精神薬とは、中枢神経に作用して心の状態や働きに影響を与える薬のこと。抗うつ薬や睡眠薬、抗不安薬(精神安定剤)、抗認知症薬などが含まれます。

なぜ、こうした薬はダメなのかというと、「初診から電話や情報通信機器を用いた診療を行う場合は、患者のなりすましや虚偽の申告による濫用・転売の防止が困難であることを考慮し」、とのことです。

また、抗がん剤や免疫抑制剤のように特に安全管理が必要な薬もオンライン診療では出せません。

オンライン診療での薬の受け取り方

では、オンライン診療で処方された薬は、どのように受け取るのでしょうか。

ここで、薬の処方の仕方には、「院内処方」と「院外処方」という大きく2つの方法があります。

院内処方とは、診察を受けた病院・クリニック内の薬局で薬を受け取ること。

院外処方とは、診察を受けた病院・クリニックで処方せんを発行してもらい、それをもとに院外の調剤薬局で薬を受け取ることです。

院内処方を採用している病院・クリニックでオンライン診療を受けた場合には、その病院・クリニックから患者さんの自宅等に直接送り届けることになります。

一方、院外処方の病院・クリニックでオンライン診療を受けた場合はというと、その病院・クリニックから、患者さんが希望する薬局に、処方せん情報をFAXなどで送付することになります。

その上で、患者さんが薬を受け取る方法は2通りあります。

ひとつは、処方せん情報が送られた薬局に直接取りに行くという方法。

もうひとつは、その薬局から自宅等に送り届けてもらうという方法です。

メトロファーマシーでの薬のお渡し方法

私たちメトロファーマシーでは、薬剤師が電話等でお薬の説明を行い、ご自宅までお薬をお届けするサービスを、2020年4月から行っています。

オンライン診療を受けた際に、その医療機関より処方せん情報をFAXで送っていただければ、まずは、薬剤師から患者さまにお電話させていただきます。その後、患者さまのご指定の場所に、郵便もしくは宅急便にてお薬を届けます。

もちろん、お近くの方は、医療機関から処方せん情報をFAXで送っていただいた後に直接お薬を受け取りに来ていただくことも可能です。

どちらでもご都合の良い方法をご利用ください。

◎参照

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いに関するQ&Aについて」

https://www.mhlw.go.jp/content/000627376.pdf

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」

https://www.mhlw.go.jp/content/R20410tuuchi.pdf