医療お役立ちコラム

ファイザー、モデルナワクチンの副反応の違いは?

2021/10/01

9月30日現在で、すでに約7割の方が1回目の新型コロナワクチンを打ち、2回目についても約6割の方が打ち終わっているそうです(首相官邸ホームページより)。

多くの方がすでにワクチンを打っていますが、その一方で、「どうしようか」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。その悩みの一つに、ワクチンの種類もあるのではないでしょうか。

いまは、大規模接種会場ではモデルナ社製、個別接種ではファイザー社製が主に使われています。今回は、それぞれの副反応の違いについて、厚生労働省が公表している調査結果をもとにご紹介します。

ファイザー、モデルナの発熱の割合は?

新型コロナワクチン後の接種後の副反応については、厚生労働省のサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html)で、ワクチンの種類ごとに調査結果(中間報告)が紹介されています。

9月10日時点での中間報告によると、37.5℃以上の発熱があったのは、ファイザー社製ワクチンの場合は1回目の接種後で全体の3%程度、2回目の接種後で4割弱だったのに対し、モデルナ社製では1回目接種後は1割弱でしたが、2回目接種後はおよそ8割の人が37.5℃以上の発熱を経験していました。

※「コミナティ筋注」とはファイザー社製ワクチンのこと

倦怠感や頭痛もモデルナ社製のほうが多い

全身の倦怠感や頭痛も、今回の新型コロナワクチン接種後によくみられる症状です。

ファイザー社製ワクチンもモデルナ社製ワクチンも、2回目の接種後かつ2日目に多く見られる傾向は同じです。ただ、発熱と同じように、全身の倦怠感や頭痛も、ファイザー社製よりもモデルナ社製のほうが高い割合で見られました。

「モデルナアーム」とは

また、モデルナ社製ワクチンでは、「モデルナアーム」と呼ばれる遅延性の皮膚反応が生じやすいことも指摘されています。これは、ワクチンを打った直後に症状が出るのではなく、1週間ほど経ってからワクチンを打った腕が赤く腫れるというもの。

厚労省の中間報告によると、30歳以上の女性に多く、約10%程度の割合で見られたそうです。ただ、1回目よりも2回目のほうが増える発熱や倦怠感といった症状とは異なり、2回目の接種時に遅延性皮膚反応が出た人は、1回目に遅延性皮膚反応が出た人の3%程度でした。また、ほとんどの方は1週間以内に自然に治っています。

ファイザー社製ワクチンとモデルナ社製ワクチンで、副反応の出方にはやや違いがあります。それぞれの傾向を事前に知っておくと安心するのではないでしょうか。

◎参考

厚生労働省「新型コロナワクチン接種後の健康状況調査」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html