医療お役立ちコラム

薬の「困った」を助けるサービス② 「嚥下困難者用製剤」

2022/06/01

高齢になると、嚥下機能(飲み込む機能)が衰えて、薬の服用がつらくなることもあります。とくに錠剤やカプセル剤などを飲み込むと、のどに引っかかる感じがして苦手……という方は結構いらっしゃいます。

 そんなとき、薬と一緒にツルンと飲み込む「服薬補助ゼリー」や「薬用オブラート」を使うのもひとつの方法ですが、薬の形を変えてもらうという方法もあります。

飲み込みやすい形に変える

 薬が飲みにくいから形(剤形)を変更したいというときには、まずは主治医に相談しましょう。同じ効能で形の違う薬が存在する場合もあります。

 また、市販されているものでは対応できない場合には、医師の了解をとって、薬局で形を変えて調剤できることもあります。

 たとえば、大きな錠剤やカプセルは、飲み込みにくいもの。そこで、大きな錠剤を粉薬のように粉砕したり、カプセルから中の散剤を取り出したりして調剤する、など。2種類の錠剤を粉砕してひとつにまとめることも可能です。

薬の形を変えられないことも

 ただし、すべてのケースで薬の形を変えられるわけではありません。

 剤形の加工は、薬剤の性質や製剤の特徴などをふまえて、薬学的な知識に基づいて行うことが必須です。なかには、加工できない(形を変えられない)お薬もあります。

 処方されたお薬の形を変えられるかどうかは、薬剤師にご相談ください。

「嚥下困難者用製剤」にかかる費用

 薬を飲み込みにくい方のために、飲み込みやすい形に変えて調剤することを「嚥下困難者用製剤」といいます。

このサービスを利用するときには、「嚥下困難者用製剤加算」として、処方せん受付1回につき「80点(800円)」の費用がかかります。ただし、患者さんのお支払い(自己負担)は、この1~3割です。

嚥下機能が衰えてきた高齢の方のほか、お子さんなども利用可能ですので、主治医や薬局薬剤師にご相談ください。