医療お役立ちコラム

日焼け止めの選び方

2022/08/01

日差しが強い日々が続いていますね。そんな季節に欠かせないのが、日焼け止めです。

 日焼け止めを買いに行こうとするといろいろな種類がありますが、どうやって選んでいますか?

よく知られている「SPF」と「PA」という指標のほかにも知っておいてほしいポイントがあります。

「SPF」と「PA」で選ぶ

 まず、「SPF」と「PA」についておさらいしましょう。日焼け止めを選ぶときには、この数値をチェックする方が多いのではないでしょうか。

 紫外線(UV)は、波長の長いほうから「UVA」「UVB」「UVC」に分けられます。波長が短いほど与えるダメージは強いのですが、いちばん波長の短いUVCは、地球を取り巻くオゾン層によって吸収されます。そのため、地表に降り注ぐ紫外線は、UVAとUVBです。なかでもUVAが約9割を占めるといわれています。

 日焼け止めに表示されている「SPF」は、Sun Protection Factorの略で、UVBに対する防御効果を表しています。波長の短いUVBは少ないとはいえ、日焼けを起こす力はUVAの600~1000倍強いといわれています。

SPFは、1から50+までの数値で表され、数字が大きいほど、UVBに対する防御効果が高いことを示します。

「PA」のほうは、Protection Grade of UVAの略で、UVAに対する防御効果の程度を示しています。UVAは波長が長い分、皮膚に深く入り込みます。

PAは「+」から「++++」までの4段階で表され、+が多いほど効果も大きくなります。

日焼け止めの成分で選ぶ

 次にチェックしてほしいのが、日焼け止めの成分です。

 日焼け止めの主要成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。吸収剤は、紫外線(とくにUVB領域)を吸収して、熱などのエネルギーに変換して排出することで、紫外線が皮膚内部の細胞に影響を与えるのを防ぎます。

 散乱剤は、物理的に紫外線を反射・散乱させることで紫外線から皮膚を守ります。

 多くの日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の両方の成分が含まれています。ただ、吸収剤は防御効果は高い一方、たまにかぶれを起こすことがあるので、かゆみや赤みが気になるときには、吸収剤が含まれていない日焼け止めを選びましょう。

吸収剤不使用の日焼け止めの見分け方

 紫外線吸収剤が使われているのかどうかを見分けるには、どうすればいいのでしょうか? 一つには「成分」をチェックすることです。

 紫外線吸収剤として使われている主な成分には、次のようなものがあります。

 ・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル

・メトキシケイヒ酸オクチル

・パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル

・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン

・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン

・オクチルトリアゾン

・オクトクリレン

 成分にこうした表記があれば、紫外線吸収剤が含まれているということです。

 ただ、ちょっとわかりにくいですよね。より簡単なのは、「吸収剤不使用」「ノンケミカル」などと書かれている日焼け止めを選ぶことです。

 ほとんどの日焼け止めには吸収剤が含まれているので、あえて吸収剤を使っていないものには、たいていの場合、“ウリ”として「吸収剤不使用(ノンケミカル)」であることが明記されています。

光老化を防ぐために

 太陽の光を浴びることは、カルシウムの吸収を促すビタミンDの合成につながるなど、よい効果もある一方で、日焼けによってメラニンが増加したり、光老化によってシミやシワの原因になったり、さらには皮膚がんを引き起こしたり、皮膚の免疫反応を抑えてしまったりすることもわかっています。

 そのため、日焼け対策はやっぱり大切です。帽子や日傘などで物理的に紫外線をカットするだけではなく、日焼け止めも上手に使いましょう。

◎参考

日本皮膚学会「皮膚科Q&A 日焼け」

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/index.html

カネボウ化粧品

https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/cosmeticsqanda/60